2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧
橋の上から景色を見ていたら、いつの間にか川の中に赤ずきんの女の子がいる。膝下くらいまで浸かって、女の子は餌みたいなものを川に撒いている。 通りすがりの女の子たちに古いカメラで記念写真を頼まれたので、見計らって道路まで下がる。撮り終わって視線…
スナメリの群れが泳いでいった。私たちは見せてもらっている。誰かが病気になって降りていった。私の両隣には医者が座った。語られる。病気になった子は診断書と費用の明細書を持って戻ってきた。どうやって払うのか。体が重い。家族も皆乗っているから心配…
朝、雲の背景は透き通っていて、窓ガラスに近づくと冷気を伝う。 撮り残した空にはさよならを。 光る雲のように、影響を受けて恩恵に肢体を晒す、君のような君のように、 君にようやく目をさましてもらう。
天窓の隙間から見える泡ぶく宇宙、空と街並みとその影のこと、青い瞬間、撮り逃し。 撮りたいものを探して歩き回る。ファインダーを覗いても撮らないこともある。 シャッターを押しても撮影出来ないときもある、ほころび始めたカメラと、もうあまり良い動き…
心臓が引っ込む。体がぐらぐら揺れる。 ずっとかき回した中にいるみたいで、記憶の行動記録を捜すけどきっかけが見付からない。はっとするような自分の弱さに付箋をつける。
平日のショッピングセンターの遊具コーナーには係員の女の子以外誰もいなかった。友達に遊びたいでしょって言われて、係員さんも誰もいないんだったら遊びたいと思った。
満身創痍の携帯電話の決定ボタンがとれた。まるで何も決められない自分のよう。