2015-01-01から1年間の記事一覧

自分を繋ぎ止めるものはなんだろう。 自分を支えていかなくてはならない。

裏地がふわふわのパーカーはポケットの中もふわふわだった。自分の体温であたたかくなったおふとんのなか、ココアのこと、食べてみたいボルシチ、猫をなでたらどんな感触がするのか、自分をあたためるものの幸いが浮かんだ。

落ち着け。落ち着け。落ち着け。落ち着けと、延々と自分に言い聞かせていく未来。

夢のような死、の渇望 もしくは死の夢の永遠

眠っている間も頭の中はずっと考えているような、目が覚めてすぐ、さっきまでみていた夢が、引っ張り出したメジャーが巻き戻っていくみたいに駆け巡った。気持ちが悪い。

木と花の形、海の色と波、 人、人、人、澄んだ空虚、 遠ざかれ。私は私から遠ざかれ。

水の眼で見たい。沈み壊れたい。応え泡せしたい。誰もいない。

ことばで会いたいし、ことばを失くしてしまいたいし、空間が、時間になって、時間は、とてもせまい。せまくて、とうめい。 突っ伏して眠って見た夢のまわりすすむせかい。夢の、中断されない、一本道で一方通行の先の唐突な終わり。目蓋の動作の残留は帰還し…

大きな公園で夕方、大きな木に後ろから差す光、隙間から漏れる光、携帯をかざして構図を取って、画面越しの逆光、やがて日が落ちて、辺りが少しずつ薄暗くなっていく夢。

幻影現象

あそぼあそぼ あたまのなかいっぱいに かってにまわってて ちらつくえいしゃきの とめられないかいそうと きもちよくなるかいへん わたしにたいする だれかのこうどう つごうよく むけられるこうい わたしはかれらを ゆめのなかにおいていく またはかれらも…

家の外も家の中も夢の中もこわいので起きている。 町と空の境が赤らんでくる秋冬の朝。 ここにいることなんてないんだ。

遮るものがなにもなく広く、広い空間で、出した声が、何倍にもなって、自分へ返って押し寄せてくるような響き。箱詰めの内側に、いるという感知。 こわい物事が、増えていく。いつか息をすることも、恐怖になり、息を止めて、それをやめることができるのなら…

予報通りの深夜の雨を聞く 毛布とココアと狂気があればそれで

一時間が 過ぎてしまった ここで 今日もできなかったこと 雲の見当たらない空が 時間の経過を知らせるわずかな色の変化 飛ぶ鳥(落としていかないで) 答えよ 指で唇をおさえ この先を口にしない この先をもう少しも この先を進まない

多分灰色の雲の翼。だから空にいるもの。どんな生き物かは光で現されていない。

夢日記:ケンカをしながら説得もするのは

これは納得をしていない一部の人間への脅しの物語で(そこが道端であろうと考えを改めろ)、学校は安全、争ってはいけないと決まっているから(中立地)、教室、やる気のない生徒(好都合)、ブラウン管ワイドテレビを点けた隣の席の人、パンやケーキやチロ…

だるさのなかに浮いた不定形を変化させる。まぶたで触れてみようか、足先でつついてみようか、転がしてみようか。私の移動のかわりに窓が死ぬ。物は増えず、有るものがごみになる。臨みを近付けて。

カーテン越しの太陽光、偏頭痛の始まりに、布の皺の影の波を、平らにして頭を乗せる。 人へ触れられずの手は夢想のなかどこへと伸びる?大事なには触れず、好きなには触れたい。否、触れて好きになりたい。 穏便の表情を剥がして狂気に笑いたい。なにかをす…

台風が通り過ぎた後、灰色の空、アパートの前にできた大きな水たまりの中で一人無表情で遊んでいる女の子、頭上に三角の凧を飛ばしながら走り回って笑う男の子、神社の敷地内に散乱している大木の折れ枝。スーパーのパン売り場にはパンがほとんど残っていな…

見えないものを書いて暮らしでなくなって物の固さがなくなって音がなくなってこれからがなくなって(しまえ)憑依していた。 時計の振り子と秒針のずれ、少しずつ生じる時刻のずれ、手に何か握っていないとだめ、見えないもの、いないはずの見えないものの気…

イヤホンをした耳の外から、雨粒が窓ガラスを叩く音、少しずつ大きくなり、窓を洗っているようで、カーテンの向こうで、ガラスを流れているところの透明さ、に切り替わる、外国のホラーゲームの動画の鮮血、どうしようにないこと、慣れて、馴染んで、詰んで…

睡眠を遂げ、長い夢は溶け、最後のほうで、小窓から脱出して土手へ出たし、追っ手の存在は無くなって、二人がどぶへ飛び込んだのはわざとで、ああ、やっぱり思い出したくないや。(「母方の実家だよ。」と、誰かに言った自分の声) 雨が降る。雷が鳴る。じん…