こわい こわい レースカーテンの向こうの景色がこわい 家のどこかの窓が開いているのがこわい 外の音がこわい 外のにおいがこわい 時間の経過がこわい こわくないこわくない こわい 自分が消えるまでこわい
雨がしとしと降っていて、うっすらとセミの鳴き声がして、葉に柵に物干し竿に、水滴が付いていて、なんだか発狂しそうだ。
父のうめき声が、イヤホンをしただけの耳にも聞こえてくるくらいの未明。以前に言っていた、悪夢を見ている時だろうか。それ以上は訊くことができない。
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