気の持ちよう、もうそれでいいんじゃない。静かな午後だった。時計と冷蔵庫の音がはっきりと聞こえてきた。外のどこかで犬が吠えた。それからやっと両親の寝息が聞こえてきた。わたしは椅子の上から動けなかった。なにもできなくなればよかった。
そうさ、見ていたいだけ。見て痛いだけ。見て遺体だけ。