2011-01-01から1年間の記事一覧

太陽なんかに照らさせるな 最果てには光なんかない (私たちが私をころすのを憶える間に)

「あんたまだそんなこと」 って雨が言ってる。声に出した言葉を布団のあちこちに詰めて、翌朝にはなくなっているという手品。

効き始めるころ、とても聡明な思考で、新しい確信を得る予感がしている。もう少しで掴めるだろうか、いや、これは、輪になってしまって、よくないだろうか。カーテンをめくると、朝の空が色に澄んでいた。昼、階下へ降りたらカーテンの向こう曇ってるみたい…

私は私を引き摺っているらしい、って私が言っている。何人いるの?

待合室で診察票の日付を見て気付いた。もう夕方だったけど。

うすぐもりのたいようの話

部屋の窓越しにデジカメで写真を撮っていたら、ガラスの向こうを小さな虫が歩いていてピントが合う。また空にピントをもっていくと、今度は鳥が飛んでいて撮り損なう。そういう日の話をしましょう。きっといつもの話になって尽きないよ。

下を向いたらぐるぐるしそうな頭をソファーに乗せて、窓からの太陽を手のひらに当てた。夕方の木がきれいだ。ディスカウントショップで両親と来ている男の子女の子たちの横でグミを見漁っていた。(ソーダ味どうしよう、ライムソーダにしよう。あれおいしか…

定点観測 (2011/09) (2)

定点観測 (2011/09) (1)

さて、なにも要らないわけだ。

(帰ってくる きっと帰ってくる 私に還ってくれる それ以外が変化を呼んでも 望まないでいられる) 他人が居てくれるから律される。私は私を私のように記録する装置だった。完成したと思った核心は崩壊した、けれどひたすらに平らにするイメージ。シムシティ…

単純で愚鈍な体でずるずると引き摺ってきたものが、ぐちゃぐちゃな跡を残していた。怒ってることに飽きる。

喧騒から離れた意識は白いコップに浮かんだ氷が鳴るところ。黒い蝶が横切る。4歳の男の子の頭突きは背後からでもかわいいものだった。手をひかれて長い廊下を走って一往復しただけで 「顔が赤い」 と言われた。