体を言い聞かせてやれなかった。暗闇に逃げる途中で投げ入れた、その屑箱は偽りであった。おやすみ、ゆうがたに。記号だらけの夢を見させてもらう。毎朝に霧を見る度、切りの無い旅を現す。そうしてまたぐしゃぐしゃに丸めた紙を開く。

巌窟王 第1巻 [DVD]出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2005/02/25メディア: DVD クリック: 272回この商品を含むブログ (91件) を見る全話見終わった。

二度寝で死んだ。トラックが目の前の半透明な壁にぶつかって頭の振動と共に体が浮き上がりどこかへ、誰かと出会ったあわきいろの空間の中から、水溜りみたいな形の黒へ飛び込んだ。

みっつ前の記事から（両親が購入した）コンデジを試し撮りさせてもらってます。

風が彼らの背中をそっと押して、かすれた声で誰か？と問う。 目印の光傷から立ち昇った頼りない気体の動向を追う。 安っぽい衣装で身を包み、性別不明の王を演じる夢を見た。決められたものは無かった。

赤外線と血液検査と痒み止めの注射と錠剤と漢方薬と、病院が変わって先生が変わって、話す時間で確かめていって、涙腺まで刺激を受け付ける自分に少し焦りつつ、安心と興奮が昇っていった。落ち着いている場合じゃない、ってどこかにメモしてあった。母とケ…

私が寝覚めから起き上がらぬまま考え始めると、父が何の迷いも無く起き出し部屋を後にし、しばらくして母が少し遅めの動きで同じく。布団の向きが90度回転していたのでそのままの体勢で元に戻す。雨が止む。

彼女は漆黒の板に向かい唯ひたすらに表を写し書く 私は叱責されぬために自習の通達を記し直す

お出掛けてみんなと遊びました。お茶とうろうろと夕飯とカラオケで、お話と事件とお話とですげーおもしろかったです。ライオンとサービスメドレーを一緒に歌ってもろた（ランカ係）。あとときめ…なんでもないです。

退院する祖父を迎えに行く日。病室の冷蔵庫に入ってたゼリーの処分係。ゆるんだ顔と荷物の重さでふらふらしながら車まで歩く。 銀行の駐車場にいた警備員さんのポケットには飴がいくつも入ってて、あいさつをした母がもらってた。

ハチミツとクローバー [DVD]出版社/メーカー: Kadokawa Entertainment =dvd=発売日: 2008/10/24メディア: DVD購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (30件) を見る祖父の手術の連絡を待ちながら見た。

昔発した言葉、身に覚えなかったそれを言われた側から聞く。花屋の床の一輪、隣に積まれた買い物袋、やり過ごすこと、眠れないこと。やってくる何かを待ち受ける、何かに向かい合いにいく。この体が接する瞬間にまたひとつ膜をもらおう。

母と祖母と3人で祖父のお見舞いに行く。寝ていなかったので案の定車に酔って、後部座席でぐったりしている間2人はひたすら年金の話をしていた。病室で、先日亡くなったおじさんが山登りが好きだと知って、置いてあったその時の写真を見せてもらったり、砂糖…

かわいいを連呼する男の人が運転する車を出て、階段を数段上って入る建物から、黒のやわらかいもじゃもじゃで受け止めた別の男の人は私を肩に担いで走り出した。胴体をその着ぐるみで纏っているのに髪の毛だけふわふわと揺れていて違和感。感触だけどこまで…

窓下の壁に背を当てて、階下からする親戚のおじさんの危篤の知らせを聞いている。まだ自分の死について現実的じゃなく考える癖、恐怖、強風がやってくる前に部屋を片付けないと、糸くずをまっすぐに張れ、破裂する前に萎み始める、メルヘン？

遠くの雷鳴を含んだ重たそうな雲の幕が降りてくる。雷針を落としながら北へ向かうそれらに、弟が部屋の窓から私の一眼レフを構えているのを見て、ああ、もう、いいや、とゲーム機のコントローラーを握った手から力を抜いた。雨が少ない。飲料水を汲んで、飲…

暗がりにいる男の人の横顔のシルエットが美しく 彼の差した指が彼の周りに大きな円を描くように 白いワンピースを着た自分が千鳥足でそれを辿る 途中で倒れるのを 何度も続けていられるような

肉食の日。うっかり常時マクロモードな携帯。 考えていることの中から、言いたいことを言って、言いたくないことは言わないで、いられる、だれか。

少し昔に引き裂かれたひと。仰向けのわたしを上から見下ろしたとき。（匿って、助けて、走って、追って、）波立たない泉の対の桟橋で、無色の大気と淡い暑さの中、正面なのか後ろ姿なのか区別がつかない立ち尽くしで、話す言葉が見つからなくて、早く声を出…