2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

単一の綻び 体の要らなさ 続く亀裂 地上をまっぷたつにするためにどこまでも走る 途中で隙間の奈落に君を落として 君はそこへ入り込んだ海と交じる 私はそれを歓喜する 壊れてくあいだ 星のにおいがすればいいのに

梅雨のくもりの朝、まだ誰も起きていない家の中で、同じくらいの小さめの音量の、鳥とかえるの鳴き声を聞きながら少しぼーっとしたあと、マーラーの交響曲第5番アダージェット、リピートしながら、醒めてしまう前に融かそう。

向こうに海が見える道を、海を目指して歩いていたら、道を違えて山が見えてきて、どうして見えているのに間違う?夢。 日中、けたたましいくらいの小鳥たちの鳴き声と、車がたまに通り過ぎる音、工場の機械や農業用車の音を自室の床に座って耳にしながら、窓…

夕方窓を開けたら、室温計の表示が数度下がっていった。風で膨らむレースカーテンにそっとさわる。 薄暗くなりながら、鳥の声が小さくなっていきやがて聞こえなくなって、何をするでもない、自分を、この場所からずっと、ずっと殺したい。