砂漠に寝頃ぶ

独りで視る力が出ず、干からびるばかりです。あなたはお現気ですか?一度として、そのてのひらに降れたことがあっただろうかと、わたしは老けて。もうなくなってしまうのでしょうか。こわいのです。あの時の粒に二度目はなく、わたしを渇かすために、何度も甦る。記憶の繋がりしか要らなくなった、この頭を最後に砕くのは、その人雫。焼けた胸の残触。