こわいとき

薄暗い中目覚めたらかすかにひゅーひゅーと聞いたことの無い音がしていて、電源だけ入ったままのCDラジカセを思い出し、慌ててリモコンで切ったが止まない。開いた携帯の液晶は数日前に設定した真っ青な背景で午前4時38分10数秒を表示、カーテンを払った向こうが青くなっているのを見て少し安心する。 (これは何の音だ?何かわからないから怖いんだ。) いつもより静けさを感じて際立っていたけれど、寝起きでは掴み難く、その見えるものであろう正体が獲られぬまま再び寝入ったらしい。
次に目覚めて午前9時台、これを間に見たふたつの夢の映像と居た感覚を味わう。弟が運転する車の中で、川の辺りを通った時少しだけこわかった気がする。知っているかもしれない女の子が何か落としたらしく「拾おう」と弟が言って車は消えて、なにかあって、最後に二人で着いた自分たちの家は、夢では必ず前に住んでいたところ(だよねってこないだ夕飯の時に話した)で、それが初めて変化して、今現実に住んでいる人が居た。あとは男子校のグラウンドを別の学校の制服を着て自転車で駆け抜けたとか。
今回は眠ってしまったから、こわいがなくなっていくのがなかった。からだからどうやって消えてくか知りたい。そしてまたこわいときがやってきて、その度になにが、どう、こわいのかを考えながら過ごしていく、あの長い時間について。 (携帯より → PCでやり直し)