視界の手前、自分が望むもの

ずっと、どこかで手に取った剣を持って立っていて、なにかに斬り付ける機会を待っている。その代わりにどこへも行けない。
学生の時よく描いた、青年の後ろ姿が動こうとする気配を持っていなかった、影を見せて。わざとらしくなくそうだった。なにを、見ていたっけ。
剣の正体も知ってる。捨て方も、たぶんそう。