夢日記:夜がくる

帰って急いでかばんの荷物を入れ替えた。財布と一眼レフカメラとフィルムと地図帳と資料みたいなもの。携帯の充電器も忘れてない。乗り込んだ列車の座席で中身を確認した。
あてもなく、何度取り出しても、切符の文字を確認することが出来ない。人に見てもらって判明したが、それでも名古屋に行くのか神戸に行くのかわからなかった。
指定席の車両で、その席の人がいない間に、どこからかやって来て座っている年配者たち。戻ってきた席主たちは、自分の親と同じくらいの歳の彼らに、それぞれのやり方で退いてもらっていた。
「次はちずこあやこです」と、そういう像があるらしい。夕暮れてきた車窓を皆熱心に立ち上がって見たりしている。いつの間にか隣の席の人は降りていったみたいだ。
(いつ着くのかな。ちゃんと自分の切符までの駅で降りないと。少し近くの親戚のおじさんちに連絡して、泊めてもらえないかな。)
考えている間に、外はどんどん暗くなっていく。