睡眠を遂げ、長い夢は溶け、最後のほうで、小窓から脱出して土手へ出たし、追っ手の存在は無くなって、二人がどぶへ飛び込んだのはわざとで、ああ、やっぱり思い出したくないや。(「母方の実家だよ。」と、誰かに言った自分の声)
雨が降る。雷が鳴る。じんわり汗をかく。トラックが通った。先ほどの、不審な音の正体はわからず。確認もせず。ラーメンを食べたい気持ちと、嘔吐をしたい気持ちの同居。