暗闇で誰かが誰かを突き落とす映像と感触だった。
半端な覚悟だ。面倒なことはしない。失ったものも糧にする。人に頼りを求めない。大切にしていない。(だめだ、自分を責めろ。ああ、偽善のよう。)大切にすることが優しくすることだけじゃなくてよかった。言葉をくれ、飲み込むから。
大まかに、戦って死ぬと決めた。先人はもっと楽にと哀れな目をしているよう。間を取ることができない。利き手を切り落としてやれという衝動、瞳を取り出すような毎度の狂気、音無しの絶叫。ああ、ここにいるしかない。
みるものは多すぎる。感じたものは全部、受けたい。それは自分の中のものを越えていくと信じたい。(信じていないのだろうか)