なにかが伸し掛かっているような重い気配が眠っている間にあったけど怖くはなかった。プロモーションビデオ用のセットみたいな空間で目的を探している。素敵な建物だな、とは思った。少し前に魔法のようないかずちや、津波のような雨飛沫に前に住んでいた家が襲われるやつをみたけど、わかったからもういいよと呆れてしまうくらいだった。今は危機感がない時間だ。
おばあちゃんはすこしずつよくなっている。いつか眠りながら、おじいちゃんに会いに行ってほしいって、私は勝手に想っている。