もうこれ以上遠くへ行けない人のための、
うわのそらの色を冷やして飲んだ。あしもとの海底を凍らせて砕いた。からだのどこからか、分解し始めた。不安が胸を焼いて、荒地ができあがった。さびしさに殺され続けるような垣間見のうた。
( もうこれ以上どこへも生けない人のための、)
うわのそらの色を冷やして飲んだ。あしもとの海底を凍らせて砕いた。からだのどこからか、分解し始めた。不安が胸を焼いて、荒地ができあがった。さびしさに殺され続けるような垣間見のうた。
( もうこれ以上どこへも生けない人のための、)