神社で落ち葉を撮っていたら余震でぎしっと揺れる。新緑の葉いっぱいの大きな木が風で揺れる音の中で、地震で古い建物が軋む音がする、のか、おうちへ帰ろう。
夕刻麦畑がやわらかく光る。前から歩いてきたおじいちゃんと一緒の女の子が「カメラだー!」と言って、おじいちゃんが「(私に)こんにちは。そうか、カメラちわかるかー。そうかー。」と女の子に言って、私もこんにちは。
写真を撮るほど辛くなっていったのは初めてだった。もう撮っていけないんじゃないかと思ったことも。