夏の夜は虫が窓を叩く。これは夢かと思えば、枕元にちり紙が散らばっていて違った。鼻血と鼻水を飲み込んでうなされてた。ちっとも変わっていないと怯えてた。久しぶりに自分の中で思い知った。不安があってよかった。
毎日のように、夕立がきそうな音がして、じんわりと色が焼かれていく。昼は眩しいか怠いか。夜は矛盾のようなものが発生して、移動しなくてもどこまでもゆける。